inaojiの日記

社会科教師OBの社会科系徒然語り

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

江戸幕府と儒学者④:林家の本朝通鑑と水戸の大日本史

林家の歴史書と言えば「本朝通鑑」。同時期編纂が始まった歴史書に水戸の「大日本史」がある。どちらも、江戸の初期に編纂が行われている(開始されている)。林家の「本朝通鑑」と水戸の「大日本史」には、どのような差違があるのだろうか。 江戸幕府と儒学…

孫のお守り:こっちの言うことがわかるようになってきた1歳5ヶ月

幼児教育の専門、七田式教室のブログに以下のような文章が載っています。 「言葉は0歳から教える」と聞いて驚かれる方もいらっしゃるのではないでしょうか? 実は、子供は小さい頃の方が、物事に対する吸収力がとても高いのです。だから、幼い頃から言葉を教…

江戸幕府と儒学者②:朱子学の心性論と修養論

朱子(Wikipedia) 江戸幕府と儒学者 林羅山・鵞峰・鳳岡三代の闘い (中公新書) 作者:揖斐高 中央公論新社 Amazon 朱子学の「心性論」とは 朱子学では、「人間の心」をどのようなものと捉えているのだろうか。 人間は肉体とは別に心を持っている。肉体は「気…

軍艦島 日本の対応評価

軍艦島日本の対応評価 世界遺産委 歴史戦で巻き返し 9月12日の産経新聞によると、 世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」をめぐり、10日に開幕した国連教育科学文化機関(スネスコ)世界遺産委員会が、戦時徴用された朝鮮人労働者の説明などで日本が「追加…

この雪の消残るときにいざ行かな:なぜ江戸や明治の知識人は和歌を身に付けていたのか

この雪の消残るときにいざ行かな:なぜ江戸や明治の知識人は和歌を身に付けていたのか らんまん徳永教授が、万太郎の新たな旅立ちの時に、この歌の上の句を詠じた。 ・「この雪の消残るときに いざ行かな」 すると、万太郎が下の句を詠じて返す。 ・「山橘の…

宮野真守演じる早川逸馬が、万太郎と永守徹の出会いを演出:永守徹のモデルは誰?

宮野真守演じる早川逸馬が、万太郎と永守徹を出会わせる らんまんに早川逸馬きたー!:友を裏切った万太郎の黒歴史を回収 らんまんに早川逸馬が帰ってきた。万太郎は、佐川時代に一時自由民権運動にのめり込んだことがある。 その時の仲間が、宮野真守演じる…

徳川は、いつ、どういう理由で「松平」から「徳川」に改正したのか

家康の改姓の理由: 家康は、三河統一後に官位を得るために、公家の血筋であると主張する。藤原でないと、高い官位を得られないからだ。松平などというどこの馬の骨とも分からない氏では、官位はもらえない。そこで、先祖は近衛家に仕えていた公家の出であり…

らんまんでは、「藤丸が綾と竹雄とタッグ」を組む

藤丸:綾と竹雄とタッグを組んで、酒造りの研究を目指す 史実では、竹雄(志尊淳)と綾(佐久間由衣)のモデルは醤油の醸造を行っている。らんまんではそば打ちの修行をし上京してきた。 東京で二人が開いた屋台では、故郷佐川の味が食べられるとあって、万…

寺田心君と濱田龍臣君が演じる:「らんまん」山元虎鉄のモデルはだれか

寺田心君と濱田龍臣君が演じる:「らんまん」山元虎鉄のモデルはだれか この問いを探ってみて、多くの人がモデルは二人いる、と述べている。中には3人という人もいる。 さて、どうなのか。 調べてみると、どうも4人いるように思える。 一人は、誰もが挙げる…