inaojiの日記

社会科教師OBの社会科系徒然語り

2024-01-01から1年間の記事一覧

鹿島の神と香取の神:武甕槌と経津主神

令和6年4月23日(火)、鹿島神宮神宮と香取神宮を巡ってきた。 常陸国に鎮座する大和朝廷系の神宮社。 どちらも、一千年を超える御神木の醸す神域に囲まれた神座所。 訪れるだけで、厳かな気持ちになった。 東を向く香取社 経津主神(フツヌシ)は、古事記…

鹿島神宮の祭神は武甕槌神と、明記されていなかった

鹿島の神は、タケミカヅチ。 自明のことと思われるが、何と古事記にも・日本書紀にも、常陸風土記にも鹿島の神が「タケミカヅチ」だとは記されていない。 いつ頃鹿島の神が「タケミカヅチ」と書物に書かれるようになったのか。その書物は、何と言うのだろう…

中臣鎌足はどこで生まれたか:常陸鹿島説と大和高市説

鹿島社と中臣鎌足 P17 神武天皇 鹿烏社と藤原氏の関係は深く、 始祖である中臣鎌足の出生地について 大和国高市郡大原説と 常陸国鹿島説がある。 いずれも特定するに至っていない。 丁未の乱(ていびのらん)で物部本家と、中臣系多氏の本家は衰退してしま…

鹿島退社の本殿・拝殿はいつできたのか

香島郡の建郡と社殿の建築について p11 香島郡の条 古い翁が言うことには、 難波の長柄の豊前のおおみやに(大朝) あめのしたしろしめししスメラミコトの世 ツチの酉の年 大乙上中臣の○○子、 大乙下中臣部の兎子ら、 惣領高向のオオマエツギミにこいて 下…

鹿島神宮の研究:『常陸一之宮鹿島神宮の研究』を読む

『常陸一之宮鹿島神宮の研究』を読む 鹿島神宮 古代鹿島社の成立 戦前の神武天皇元年創建という古い社。 武運長久のタケミカヅチの大神を祭神として祀られている古い社。 延喜式によって神宮号と表記された 延喜式は延長 5年 927年に完成。 延喜式の施行は康…