藤丸:綾と竹雄とタッグを組んで、酒造りの研究を目指す
史実では、竹雄(志尊淳)と綾(佐久間由衣)のモデルは醤油の醸造を行っている。らんまんではそば打ちの修行をし上京してきた。
東京で二人が開いた屋台では、故郷佐川の味が食べられるとあって、万太郎(神木隆之介)と虎鉄(濱田龍臣)は大喜びだ。宴に集まった高知の味初心者の、藤丸次郎や波多野泰久も舌鼓を打っていた。
寿恵子(浜辺美波)も、高知のヤマモモの甘露煮に感動だ。
これが、寿恵子の待合茶屋の屋号「山桃(ヤマモモ)」につながる布石。
竹雄は、波多野(前原滉)と藤丸(前原瑞樹)に、自分たち夫婦の夢が「新しい酒を造る」ことで、そのために「醸造の研究をしている先生を探している」ことを話した。
ここで、「こうきたか」という展開にストーリーは展開する。
「酒をもう一杯飲んでから返る」と、一人屋台に残った藤丸。
綾から、「何を飲みます」と問われた藤丸は、
「注文は新しい酒がいいです。綾さんと竹雄さんの。それを飲みたいです」と言った。
「すみません。俺、きっと無理なんですが…無理なのに思ってしまって。酒造りの研究…俺がやりたいって」
「俺は、菌類ならなんでも好きなんです!」
菌類の研究と醸造は全く別の学問。だから、藤丸も覚悟が必要だ。
藤丸は、「最初から勉強をする」、と決意を述べる。
そして、勉強の具体的な道筋を綾たちにしめした。
「今の日本に教授がいない。だが、外国では研究されてるかもしれない。そういった本を読むことなら俺にだってできる!」と。
「必要とされるの、いいなって。俺のこれまでの時間、何にもなかったとは思いたくない。俺だって何か果たしたくて!」と熱い思いを伝えた。
綾は「新しい酒のご注文、承りました。きっとうまいです。私らの学者先生と造るがですき」と笑顔を見る。
竹雄も「藤丸さん、よろしゅうお頼申します」と頭をさげたる。感動的だ。
「いいぞ、藤丸!よくいった。」
この三人の物語は、全く史実と離れていくが笑顔あふれる結果を描いて欲しい。