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キッシーも鳴かずば撃たれまい
上泉雄一のええなあ!をYouTubeで視聴。その中で、「キッシーも鳴かずば撃たれまい」と高橋洋一先生がおっしゃっていた。
キッシーとは、岸田首相のこと。このところ内閣支持率はすこぶる高い。この高支持率は岸田総理に負うところが多いようだ。
ところで、何故こんなに人気があるのだろう。
高橋先生曰く、「何もしない戦術をとっているから」と。
これが、「キッシーも鳴かずば撃たれまい」の意味するところ。
参院選の全体の数字は予測できる
政権の支持率と、自民党の支持率を足す。青木率という。現在100近く、過去に無い高い数値。
7,8割の確立で青木率はあたるという。このままなら自民大勝利だ。
では、今何が大切か。
「キッシーも鳴かずば撃たれない戦略」
とにかく、今は何もしない。何もしなければ、マスコミや国民から批判されることがないので、支持率が高くなるというすんぽう。
何もしない岸田総理。でも、日本の国民には人気がある。
平時のリーダーは昼行灯がよいという、日本的な感覚だ。
岸田総理はマスコミ対策もうまい。重要政策を何も決めず、露出はする。
今後は、外遊。G7やNATOの首脳会談が控えている。
その後おそらくウクライナに行く。そして、岸田総理のアップをテレビで放映する。テレビで岸田総理を見た人は、岸田総理はよくやっている!と評価する。これで自民の大勝利。
何もしない、ただし露出は高める、これが岸田戦略。
青木率からすると立憲民主党、国民民主党は惨敗するだろう。
そもそも野党は戦える態勢になっていない。勝てるのは、宮城ぐらいだそうだ。批判ばかりでは無く、提言できる能力をもつ健全な野党であって欲しいが…。揚げ足取りしかできない今の立民では難しいかもしれないが、野党もがんばれ、健全を目指せと応援もしたくなる。
岸田政権をどう評価するか
こういう大切なときだから、いろいろ議論しなければまずい。少なくとも安全保障について議論しないと。
いろんな話をすれば、確かに批判も受けるが、今はそういうときでは無い。一番怖いのは何も議論せず時間だけが過ぎて、本当に重要な時に重要な決定ができないということ。非常事態が起こってからでは、間に合わない。
安全保障、原発再稼働、憲法改正、全く話をしない岸田内閣。
高橋先生は個人的にも、岸田さんから憲法の話は一度も聞いたことがなかったという。
緊急事態条項
緊急事態条項は、憲法を直さないとできにくいと先生は言う。憲法で認められている主権の制限との関係でだ。
だが、岸田政権は、憲法につながる話は一切しない。当然緊急事態条項について決められることは無い。
ウクライナ紛争、中国の横暴、北朝鮮の動きなどで、今こそ緊急事態条項について考えなければならないこの時期にだ。
コロナの時、主権の制限があるから、命令できない。命令できるのは、「特に必要がある場合」と法律に書いてあるが、特に必要があるときとは、何なのか分からない。憲法に規定が無いからへなちょこな法律になる。
非常事態だから、○○してくださいと命令を出したら違法になる。こういうことが起きる。
主権の制限という言葉について
主権の制限という言葉に国民が拒否反応を示す。
海外の報道をみていると、たまに戒厳令という言葉がでることがある。戒厳令をどうしてだせるかというと、基本的には緊急事態条項のようなものがあるから出せる。
緊急事態がまずいなら非常事態ということ。どこの国でも非常事態の時はある。非常事態の時に主権を制限する…。必要でしょう。
日本の憲法改正のハードルは高い
世界の憲法と比べたとき、一番変なのは、改憲条項と先生は言う。
96条。「衆参3分の2、国民投票」というのは、他の国には無い。96条があるから憲法改正ができない。
「1院だけでよい。60%の賛成で良い。国民投票なし。」
このように改正96条について誰かが提案してくれたら、高橋先生は支持するとおっしゃる。
参議院の在り方について
世界の中で二院制の国は3分の1
3分の1の二院制の国では、まったく別の方法でそれぞれの院の議員を選ぶ。日本のように同じ方法で議員を選ぶ国は無い。誰かが任命するとか、直接選挙ではなく別の方法で選ばれる。
もし高橋先生に提言を求めるなら、先生はこう提言するという「参議院は地方の組長さんをそのまんま議員に任命する。そのぐらいに、二院制のうちの一院は特色を持たせる。」
なるほど、さすが高橋先生。
上泉雄一のええなあ!大変に面白く勉強になった。
YouTubeで視聴可能なので、おすすめだ。