慶応の教授、細谷雄一氏が、「対中露 日本は国際結束の中核」という記事を書かれている。
結論として「アジアや、アフリカの国々をこちら側の仲間にするためには、日本が中核として、積極的な『攻め』を行わなくてはいけない」という主張ではないかと思う。
では、どうすれば、「積極的な『攻め』」ができるのか、「積極的な『攻め』」とは何かという新たな問いが生まれる。
細谷氏は、23日、24日に行われた、日米豪印「クワッド」の首脳会談後の声明で、「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)の重要性が明記されていることを指摘。
そして、クワッドもFOIPも、日本初のコンセプトであることを強調する。
安倍晋三前総理がこれらを提唱していた頃、一部ではこのような連携に有効性を見出せず批判的な人もいたように私には感じられた。
しかし、ウクライナ紛争を間近に見ている現在、多くの日本人が国際的な連携の重要性を痛感している。連携がしっかりしている国や地域は、権威主義諸国にとって攻めづらいことが明確に証明された。
細谷氏がおっしゃるとおり、日本も結束の重要性を再確認せざるを得ない。この点に関しては現、岸田総理も一生懸命やってくださっている。評価したい。
だが問題は、やはり南太平洋の島嶼諸国を含むアジア諸国や、アフリカ諸国をいかにこちら側に引き込むかだ。
これらの諸国は「グローバルサウス」と呼ばれるらしい。
はっきり言って、これらの諸国での中国の影響力は強い。アフリカ諸国では、中国が過去20年にわたって関係強化を図ってきた。
対して、アメリカはどうだろうか。
ほぼ、手付かず状態ではなかったか。中国と米国では圧倒的な差ができてしまっている。
ここで、日本の出番だと細谷氏は言っておられるのだと思う。日本が、グローバルサウス諸国に対して、「積極的な『攻め』」に出なければならない。特に国を豊かにするプロジェクトに積極的に関わる。また、関わりの品質でも積極的に攻める。
日本と中国で、同じような橋、同じような道を作ると、品質が圧倒的に違うという話を聞く。長く付き合えば、中国の危うさ、日本の堅実さ・安心感を感じていただくことはできる。
しかし、今が大切だ、という国も少なくない。今をどうしのぐかを視野に入れたODAなども考えたい。
私たち、庶民レベルでは、観光か。
例えば、先日インド太平洋経済枠組み(IPEF)入りを表明したフィジーなどには、西側諸国からどしどし観光に行って、お金を遣ってあげる。当然マナーの良さも示す。
私も、お金を貯めてぜひ行ってみたい。
グローバルサウスの国々の人々とどのような関わり、連携をすれば良いか。しかも「積極的な『攻め』」とは何かを意識して今後とも関わる。この点に、日本の役割が期待されている。
この記事も、国際情勢、日本の役割がよくわかる、中学生にも読ませたい良い記事だ。